「Webプロジェクトマネジメント標準」を元に、自分自身が理解しやすいような形で要約メモしておきたいと思います。
WBSを使ってやるべきことを網羅する
ここでは、プロジェクトスコープ記述書をベースにしてWBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー) を作成します。
例えば自動車の開発を「デザイン」と「車体製作」に分けて、「車体製作」をさらに「フレーム」「ギア」「ハンドル」という部品に分けて、それぞれの「部品製作」や「組み立て」に分けていくように、大きな作業を具体的に想定できる単位まで小さく分解(要素分解)して、プロジェクト全体に必要な作業を把握するためのツールです。このWBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)はプロジェクトの作業全てのベースになるものです。
- 作業内容がもれなく網羅されていること
- 作業単位が適切に分解(ブレークダウン)されて分かりやすくなっていること
の2つがポイントですが、「成果物」「時系列」「場所(担当)」など、どのような軸によって作業内容をブレークダウンするかが重要です。おそらく大項目を成果物、中項目を時系列にして、2階層程度に収めるのが一般的で分かりやすいやり方です。
WBS(ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー)は、スケジュール管理に使用されることが多いため、各要素にユニークな識別子を割り当てておきます。「1 → 1.1 → 1.1.1」のように階層が分かるようにするのが一般的です。また、予算見積書の識別子と一致していれば会計処理や項目の修正などがスムーズになるメリットがあります。