「Webプロジェクトマネジメント標準」を元に、自分自身が理解しやすいような形で要約メモしておきたいと思います。
プロジェクトの全体像を公式化する
ここまでで、コスト算出、品質計画、スケジュール作成など、プロジェクトのための様々な分析や計画がひと通り終わりました。この計画プロセスは、プロジェクトマネジメント計画書と補助計画書の発行をもって、いったん完了します。
プロジェクト・チャーターが、プロジェクトのWhy(目的や要求事項)を定義する文書、プロジェクト・スコープ記述書がWhat(納品物)を定義する文書だとすれば、プロジェクトマネジメント計画書はHow(実施方法)を定義する文書です。「何のために」「何を」「どのようにして」の3つのポイントが出揃うことによって、プロジェクトの全貌が明らかになるわけです。
プロジェクトマネジメント計画書に必要な項目は以下です。
- プロジェクト名
- プロジェクトの背景、ニーズ
- プロジェクト・スコープ
- 納品する成果物、要素成果物
- プロジェクト期間、ローンチ予定日、マイルストーン
- コミュニケーション・マネジメント
- プロジェクト体制図
- 変更管理の方法
- 制約条件、前提条件
正式な計画書が作成できたら、ステークホルダーとフェイス・トゥ・フェイスのミーティングを行います。ミーティングの目的は、実行段階で行うべき作業内容の共有化です。特に実行プロセスで発生する変更の取扱いについての意識の共有は必須です。