もくじ
- 68_寛容な入力形式(forgiving format)
- 69_構造化された入力形式(strustured format)
- 70_穴埋め(fill-in-the-blanks)
- 71_入力ヒント(input hints)
- 72_入力プロンプト(input prompt)
- 73_オートコンプリート(autocompletion)
- 74_ドロップダウン式の選択(dropdown chooser)
- 75_画像による選択肢(illustrated choices)
- 76_リストビルダー(list builder)
- 77_よいデフォルト値(good defaults)
- 78_同一ページでのエラーメッセージ(same-page error messages)
「デザイニング・インターフェース—-パターンによる実践的インタラクションデザイン」を元に、自分自身が理解しやすいような形で要約メモしておきたいと思います。
68_寛容な入力形式(forgiving format)
ユーザがテキストをさまざまな形式や構文で入力することを認め、それをアプリケーション側で理知的に解釈する。例)郵便番号や電話番号を入力すると住所を検索できる
利用場面
ユーザがスペースやハイフン、省略形、大文字表記など想定外の組み合わせて入力する可能性があるデータを、UIが要求する場合。
69_構造化された入力形式(strustured format)
単一のテキストフィールドではなく、要求されるデータの構造を反映したテキストフィールドの集合を用いる。例)Photoshopのシリアル入力画面
利用場面
一定の形式に形成された特定の種類のテキスト入力をユーザの要求する場合。クレジットカード情報、電話番号、シリアルナンバーなど。
70_穴埋め(fill-in-the-blanks)
1つまたは複数のフィールドを散文またはフレーズの形式を成すように並べ、各フィールドはユーザが埋める空白としておく。例)Amazonの検索フィールド
利用場面
通常ならテキスト1行か数値1つ、またはドロップダウンリストの選択肢1つを、ユーザに入力してもらう必要がある場合。
71_入力ヒント(input hints)
空白のテキストフィールドの近くに、必要な入力内容を説明する文章や入力例を配置する。例)お問い合わせフォームの入力例
利用場面
テキストフィールドを表示するが、必要とされる入力の種類が誰にでもひと目で分かるという訳ではない場合。
72_入力プロンプト(input prompt)
どんな操作をすればよいか、または何を入力すればよいかをユーザに知らせるプロンプト(手がかり)を、テキストフィールドまたはドロップダウンに予備入力しておく。例)お問い合わせフォームの入力欄に「あなたのお名前は?」などと入っている
利用場面
UIが必要とする情報を求めるために、テキストフィールド、ドロップダウン、コンボボックスを表示する場合。通常ならよいデフォルト値を用いるところだが、それが無理な場合。
73_オートコンプリート(autocompletion)
ユーザがテキストフィールドへの入力を行う際に、想定される答えを予測し、入力内容を必要に応じて自動的に補完する。例)ブラウザのURL入力欄のオートコンプリート
利用場面
氏名や住所、今日の日付、ファイル名のように、予測可能なデータをユーザが入力する場合。入力しようとする内容について妥当な予測ができる場合。そのユーザが過去に入力したデータの履歴が保存されている場合など。
74_ドロップダウン式の選択(dropdown chooser)
複雑な値選択のためのUIを含むドロップダウンまたはポップアップパネルを用いることにより、メニューの概念を拡張する。例)Wordのフォント色選択ツール
利用場面
一群の選択肢から1つを選ぶ場合。メインページ上でスペースを消費したくない場合。
75_画像による選択肢(illustrated choices)
言葉の代わりに(または言葉に加えて)画像を用いて、用意されている選択肢を示す。例)Mac OS X のシステム環境設定
利用場面
インターフェース上で、画像、色、フォントの種類、オブジェクトの整列方法など、視覚的に異なる選択肢の集合を表示する場合。
76_リストビルダー(list builder)
選択元と選択先の両方のリストを同じページ上に表示し、ユーザがそれらの間で項目を移動できるようにする。例)ブラウザのツールバーのカスタマイズ画面
利用場面
選びたい項目のリストを、別のリストからの項目選択によってユーザに作成してもらう場合。
77_よいデフォルト値(good defaults)
フォーム上の適当なフィールドすべてに、ユーザが望む値としてもっともふさわしいと推測される値を予備入力しておく。例)お問い合わせフォーム欄のデフォルト値
利用場面
フォームなどの入力の際に、ユーザが行わなければならない作業量を減らしたい場合。
78_同一ページでのエラーメッセージ(same-page error messages)
フォームのエラーメッセージを、フォーム自体があるページ上に直接配置する。ページの上部にエラーメッセージを表示して目立たせ、可能ならばエラーの原因となったコントロールの横にも目印を付ける。例)お問い合わせフォームの入力欄のすぐ側に、入力中にエラーメッセージを表示する
利用場面
ユーザに再入力をうながすと共に、問題となる前に入力ミスを指摘し、困ったユーザが何を求めているか理解できるようにしたい場合。