「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」を元に、要約メモしておきたいと思います。
在庫は少なければ少ないほどよい
- 在庫があるとなぜ損をするのか?
→「在庫コスト」がかかるから - 在庫コストの代表例
- 賞味期限
- 流行遅れ
- 破損のおそれ
- 紛失・盗難のおそれ
- 人件費
- 場所代
- 機会損失
このような損失を、会計用語では「棚卸減耗損」という
→たとえ商品が売れずにお金が入ってこなくても、先に仕入れ代金を支払わなければならないから
「資金繰りショート」とその回避策
- 支払い期日まで仕入れ代金が支払えない
資金繰りのショート - 資金がショートすれば、たいていの会社が倒産する
- 資金ショートの回避策は「支払いは遅く、回収は早く」すること
- 支払いを遅くするためには、「手形」を使う(「手形」とは、支払い期限を引き延ばすモノ)
- 回収を早めるためには、「掛」の期間をできるだけ短くする(「掛」とは売り上げてから代金が入るまでの状態)
- 大半の会社は、売り上げが先で代金をもらうのはそれからだいぶあと
- 売り上げと同時に代金をもらうことができる業種は、小売店とサービス産業だけ。これらは「現金商売」と呼ばれ、資金ショートの危険性が少ない業種
- 早く代金を回収することは、無利息でお金を借りることと同じ効果
- 代金の支払いを遅くすることも、無利息でお金を借りることと同じ効果
在庫の減らし方とは?
- 在庫減らしの代表例
- バーゲンセール
- 在庫一掃セール
- 福袋
- 店長のオススメ
- シェフのオススメ
- 新装開店セール
- 「カンバン方式」とは、「必要なものを必要なときに必要な分だけ指示する」伝言ゲーム
- 在庫を減らす究極の形態は「受注生産」
家庭における在庫の考え方
- 「いつか使うかも」系のモノはだいたい無駄になる
- 「損をしないために在庫を減らす」という考え方は家庭でも見習うべき
- 使わないものはさっさと捨てる、「捨て魔」に徹する
- 期限を設けると、すんなり捨てられるようになる
- 単価が高いものを買った方が得することもある
- 「必要なものを必要なときに必要な分だけ」がいちばんお得