ゼミナール マーケティング入門」を元に、要約メモしておきたいと思います。

  • 事業の資源配分について考えることの重要性を明らかにした古典的な研究プロジェクトに、PIMSプロジェクトがある。このプロジェクトが始まった背景には、複数の製品や事業をもつ企業が増えてきたこと、製品や事業の盛衰(ライフサイクル)のスピードが速くなってきたこと、多くの産業が高度成長期から成熟期へと移行し、総花的な資源配分では企業の存続や成長が危ぶまれるようになったことなどが挙げられる。
  • 「規模の経済性」と「経験効果」によって、市場シェアと利益率のあいだに正の関係が生み出されるが、このことから、さまざまなマーケティング・マネジメントの指針が示唆される。そのなかでも特に重要なのが「製品(事業)ポートフォリオ管理」。
  • 製品ポートフォリオ管理の枠組みは、市場のシェアと成長性の2つの軸で図式化される。製品ポートフォリオ管理は、複数の製品あるいは事業のあいだで的確な経営資源の配分を行うのに役立つ。
  • 製品ポートフォリオ管理をすることで、企業は、事業間の適切な資源配分を行うと同時に、「今日の利益」と「明日の利益」のバランスをとることができるようになる。製品ポートフォリオは、変化の激しい市場や競争環境に対応する際に不可欠な枠組み。また、それは投資をめぐる、本社と現場との意見調整の枠組みにもなる。

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