仕事上、ネットに対する抵抗や不信感という話をよく耳にします。
「Twitter や Facebook なんてやる時間もないし、始めてもきっとすぐにやらなくなっちゃう」「悪質な書き込みをされるかも知れないし、ネットのコミュニケーションはとても怖い」
こういう場合は、どんなに事例や実際の画面を見てもらってもこちらの想いが伝わることは少ないです。想像と現実は全く異なることは伝わりません。
しかし、ある時おもしろいことに気が付きました。ネットに対してネガティブな意見が出るということは、それはもうネットが気になって仕方がないという状態なのですよね。ホントはやってみたいという気持ちの裏返しで、極端に言うと背中をポンって押して欲しいと思っているみたいな。
まさしく「どうでもいい存在でい続けるくらいなら、いっそのこと嫌われてしまった方がいい」という言葉のように、嫌われるというのはすでに放っておけない存在になっているということですね。(これたしかタレントさんのセオリーかなんかだったような…)
ただ、実際に Webサービスを使い始めたあとにそれが習慣化するかどうかはまた別の話です。ケータイに使っていて気持ちいいアプリが入っていれば、ちょくちょく触っていて慣れてしまうかも知れません。サービスに触れる時間の長さが重要となってきます。
Webサービスの競合
Webサービスの競合は Webサービスだけではありません。
アパレルブランドのショップを運営していたとします。お客さんが新しいケータイを買ったことで今月は服を買わなかったのだとしたら、そのブランドの競合はケータイということにもなります。ライフスタイルの変化そのものが競合となり得るのですね。
この視点はすごく重要で、ここが大きな分岐点だと思うのです。Webサービスが Webの世界に沈んでしまうか、それともネットとリアルを繋ぐサービスとなって人にすばらしい体験をもたらすかどうか。
——つづきます。