デジタルデータが価値のある体験を生み出すのだとしたら、それをスクリーンの上で伝えなくてはいけませんね。
コーポレートサイトやブランディングサイトは、その会社やブランドの顔になります。お客さんは Webサイトを見て会社そのものを判断することもあります。まずはその顔をみて関係性を探り、自分にとって価値のあるものだと判断したらさらに興味をもってどんなことでも知りたいと思います。これは Webサイトに限らずリアルな人間関係そのものですよね。
おちいりやすい妄想
デジタルデータで何かを伝えようとする時、時間軸がなくずっとそこにとどまっているかのように錯覚することがあります。しかし、確かにそのデジタルデータは時間軸に沿って流れており、見る人のライフスタイルに沿って、リアルよりもシビアに流れ去っていきます。
いつでもどこでも見られるデジタルデータですが、それがちゃんと伝わらないと価値を持ちません。
おちいりやすい妄想を挙げていきますね。
ブログの読者とリアル店舗のお客さまは必ずしも一致しない
ブログで告知したことはお客さんに伝わっているものだと思ってしまう妄想です。人は一日のうちに色んなことを考えていろんな行動をします。その中のうちの1つでしかありません。それだけ人のライフスタイルに入り込むのは難しいことです。
普段から賑わっていないところに人は来ない
特定の期間中だけ Webサイトを動かしてもいきなり人は集まりません。期間限定のキャンペーンサイトも、いままでの積み重ねがあったことで結果が現れている場合が多いと思います。
びっくりするくらい見てもらえない
みんないろいろと仕事に遊びに恋にアレに忙しいのです。こちらの熱意が伝わらないとスルーされるのがオチです。
それを言わないと伝わらない
「伝える」と「伝わる」は違うということ以前に、言わないと伝わりません。たとえば「オープンしました!」という告知があって、それは飲食店かクリニックか、ネットのみなのか実店舗なのか、突然行ってもいいのか予約制なのかなど、もちろんビジュアルで伝えることも可能ですが、最低限の文字情報は必要だと思います。
ショッピングモールのように何でもそろう Webサービスを展開していたとしても、「なんでもできます!」では残念な結果に終わることが多いかも知れません。ホントに何でもできるオールマイティーな才能を持っていたとしても、「モバイル系に特化しています!」と言った他社のサービスには、もうモバイル分野ではかないません。実際にはこちらの方がモバイルに強くてもです。
豊富な知識と経験とセンスが邪魔してしまって、全く逆のイメージを持たれてしまうなんて贅沢な悩みですが、いや実際にあり得ることだと思います。
——もう少しつづきますね。