「less is more(より少ないことは、より豊かなこと)」とはミースの言葉ですが、それにちなんだかちなんでないか、後づけでちなんだかどうだかはわかりませんが、CSS をプログラミング的に書いていくことができる「Less.app」です。CSS で変数が使えるようになるので、使いどころによってはかなり作業効率を上げられそうです。
まずはインストールと設定
- 「Less.app」をダウンロード/インストールします。
- 「Coda」に Less 用の構文モードをインストールして、CSS と同じように構文カラーリングやコード補完が行えるようにしたいので、github から「LESS.mode」をダウンロードします。
- 解凍したフォルダ名を「monoceroi-LESS.mode」に変更して「ユーザ名 > ライブラリ > Application Support > Coda > Modes」に置きます。
- 拡張子を「○○.less」にしたファイルを作成して「Less.app」で開きます。
- Coda で「○○.less」を保存すると「○○.css」が自動的に作成されます。
Lessでできること
「LESS – The Dynamic Stylesheet language」から使えそうな文法をいくつか。
変数
変数は色指定に使えそうですね。less が css のようにコンパイルされます。
/* less */
@color: #4D926F;
#header {
color: @color;
}
h2 {
color: @color;
}
/* css */
#header {
color: #4D926F;
}
h2 {
color: #4D926F;
}
関数と演算
マウスオーバー時の色指定に使えそう。
/* less */
@the-border: 1px;
@base-color: #111;
@red: #842210;
#header {
color: @base-color * 3;
border-left: @the-border;
border-right: @the-border * 2;
}
#footer {
color: @base-color + #003300;
border-color: desaturate(@red, 10%);
}
/* css */
#header {
color: #333;
border-left: 1px;
border-right: 2px;
}
#footer {
color: #114411;
border-color: #7d2717;
}
ネスト構造
CSS をプログラミング的に、入れ子に書いていくことができます。
/* less */
#header {
h1 {
font-size: 26px;
font-weight: bold;
}
p { font-size: 12px;
a { text-decoration: none;
&:hover { border-width: 1px }
}
}
/* css */
#header h1 {
font-size: 26px;
font-weight: bold;
}
#header p {
font-size: 12px;
}
#header p a {
text-decoration: none;
}
#header p a:hover {
border-width: 1px;
}