Google Workspace、wpX シン・レンタルサーバー、お名前.com

自分が使っているレンタルサーバーの移行を数年おきにやるので、ここに最新の作業メモを残しておこうと思います。

今回は、wpX クラウド(wpX Speedではない旧サービス)から、「wpX シン・レンタルサーバー」への移行です。wpXのサービスはWordPressに最適化されているので、WordPressの読み込み/表示スピードがサックサクなのです。

また、自分のドメインのメールは「Google Workspace」のメールサーバーを利用しているので、ネームサーバーの変更ではなくDNSレコードの「Aレコード」の変更が必要となります。

Google Workspaceに関する古い過去記事はこちら。まだサービス名がGoogle Appsだった時代ですが、設定方法の本質は変わっていないはずです。
Google Apps にメールサーバを移行したよ

ドメインの管理は「お名前.com」です。

ここでは、
旧:移行元サーバー
新:移行先サーバー
とします。

旧:WordPressをバックアップ

旧サーバーの管理画面やphpMyAdminから、WordPressのデータベースをバックアップします。末尾が日付+sqlの拡張子のデータがダウンロードできればOK。

次に、データベース以外のデータ、サーバーにアップされているものをすべてFTPでダウンロードしておきます。

旧:ドメイン解除

旧サーバーでドメイン設定を削除します。wpXの場合はWebサイトごと削除されるのでドキドキです。この段階で、新サーバーの設定が完了するまでWebサイトは表示されません。落ち着いて進みましょう。

通常のサーバー移行は、新サーバーでのドメイン設定を先に行いますが、同一ドメインの設定はできないwpXの仕様により、旧サーバーのドメイン設定を削除してから新サーバーでドメイン設定追加という流れになります。

新:ドメイン設定とSSL設定

新サーバーでドメイン設定を追加します。自動的にSSL化されないので、SSL設定を忘れずに行います。

新:WordPressをインストール

WordPressをインストールします。サーバー管理画面からの簡単インストールだと、パスワードの桁数が16桁までだったりと制限があるので注意。接続するデータベース名を間違わないよう注意。

新:データベースをインポート

新サーバーのphpMyAdminからデータベースをインポートします。

新:FTPでサーバーにデータをアップする

WordPressに必要なデータをアップします。画像、プラグイン、テーマ、サムネイルなど。

  • img
  • wp-content/plugins
  • wp-content/themes
  • wp-content/uploads
  • robots.txt
  • google**.html
  • ads.txt

お名前.com:Aレコードを変更

Google Workspaceを利用しているので、ネームサーバー変更ではなくAレコードを変更します。お名前.comの管理画面「ネームサーバーの設定 > ドメインのDNS設定」へと進み、対象のドメインを選択して次へ。「NSレコード設定を利用する」にある「設定する」ボタンをクリック。

Aレコードの値を移行先のサーバーのIPアドレスに変更します。このIPアドレスとは、ネームサーバーのIPではなく収容サーバーのIPアドレスです。だいたいの場合、サーバーの管理画面の「サーバー情報 > サーバー基本情報」などに表示されています。

お名前.com:MXレコードを再設定

MXレコードの値が、Google Appsだった時代から少し整理されているようなので更新しておきます。
Google Workspace のメール向けに MX レコードを設定する

ホスト名、名前、エイリアス TTL、Time to Live TYPE、レコードタイプ 優先値 VALUE、値、応答、参照先
@ または空欄 3600 MX 1 ASPMX.L.GOOGLE.COM
@ または空欄 3600 MX 5 ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM
@ または空欄 3600 MX 5 ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM
@ または空欄 3600 MX 10 ALT3.ASPMX.L.GOOGLE.COM
@ または空欄 3600 MX 10 ALT4.ASPMX.L.GOOGLE.COM

お名前.com:Aレコードを変更

「DNSレコード設定用ネームサーバー変更確認」のチェックボックスをオンにして進みます。別途ネームサーバーを変更する必要はありません。

完了!

最大72時間かかるという注意書きがありますが、だいたいの場合は数分でDNSの浸透が終わります。

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