フリーランスになって10年目に入りました。数ヶ月が過ぎてしまったけれど、どうしても書き留めておきたかったこと。個人ブログとはいってもパブリックな場なので、少しは内容を整理して残したつもり。もしも誰かのエネルギーになればこれ幸いなのです。
フリーランスになるきっかけのひとつとして「父の死」があった。これは心の芯に刺さっているし、思い出せばいまでも涙がでてくる。
この、挫折を経験した社会のクズがいかにして這い上がってきたかというところ、突き詰めれば「無」につきる。言葉を持てば持つほど、それ自体が自分を締めつける。美学とはまた別の話ね。
「無」とは矛盾するけれど、自分の経験から導き出した言葉。思い出しては救われてきた言葉を50個ばかり書いていきたいと思います。
- まずはメンタル面、これが弱ければ何も成し遂げられない。
- 何かひとつ変われば、その周辺がどんどん変わっていく。良い連鎖の始まりとなるのは、その「心」だよね。
- 自分の経験からしか学べない。後で死ぬほど後悔して這い上がるしかない。
- 情熱は内に秘めること。外に向いた熱は、現状に対する憤りでしかない。居酒屋でグチを言い合って何も行動しないおっさんと同じだよね。
- 営業〜打ち合わせ〜制作〜経理までをやるフリーランスにとって、セオリーやフレームワークなど、なんて無価値。
- 変わり続けるフリーランス、死んでいくフリーランス。
- 10年前の制作会社リストのうち、大手を除いて今ではそのほとんどが残っていない。Webサービスだってそう。ブランドだってそう。フリーランスだって。
- サービスを量産して利益をだしていくなら法人化した方がいいと思うし、分業は効率的だと思う。やばいのは分断。会社をストップさせるにはとても簡単な方法だよね。
- 変わり続けられる人は、フリーランス(個人事業主)に向いてると思う。フリーランスのフリーは自由っていう意味じゃない。どこにも属さない、主取りしない人ってことね。
- 個人事業主から法人化することを「法人成り」っていうよね。将棋みたいだね。ただそれが最善の方法じゃない。
- 30万くらいあれば誰でも会社つくれる。ホント誰でも。10年後残ってる会社かどうかは別問題だし、そこが重要だと思う。
- 社員だったときは○○会社の○○ですっていえばいくらでも仕事がくる。それは会社の看板を背負ってるから。フリーランスになってなんの看板もなくなったらホント社会はシビア。
- デザイナーが勘違いしやすいのは、大手の仕事を手がけて自信がついてるとき。それなりのブランドイメージがあって蓄積された世界観があって、素材や原稿も一流なものを使える。それは簡単にピースがはまるパズルみたいなもの。
- 虚栄心から法人化しちゃう人をみてきたけど、それが悪いとも限らないよね。どんなにまわりから非難されても「うるせー」っていう熱い気持ちが大事。
- 10年後に残る人も残らない人も見た目は同じ。違いは匂い。
- 言霊じゃないけど、望むと叶うっていうのはあると思うなぁ。言ったことがホントに起こる。
- 状況は変わり続けるので、それをすばやく嗅ぎとってイメージしていくって大切と思う。得る情報は自分で変えていけるんだし。
- みんなが向いている方向を向いていても、劣等感しか生まれない。というかつまらないよね。
- 変わり続けよう。いまは突破口がみつからなくても動き続けよう。
- 知識、経験、センスの三角形。これは本当に大事。どれかひとつでも欠けていると台無し。
- 自分磨きのために、戦う相手を自分の中に見つけること。自分と戦うことで、とんでもない場所にたっていることをある日気がつく。大事なことだからもう一回言うけど、人と戦うのではなく自分との戦い。これは虚栄心との戦い方でもあるよね。
- もので満たされるタイプの女とはサヨナラしよう。不幸が待っている。
- 起業したばかりならば、いまは周りから笑われていればいい。バカだと思われていればいい。大どんでん返しはホント気持ちいいいぜ。
- 給料や地位が失われることを恐れて、本当の自分では無くなっているつまらない大人。それを腐った会社員と呼ぶが、その人にも社会での役割がある。自分はそれにはなりたくないというだけの話。否定しちゃいけない。
- フリーランスという生き方があるわけではなく、そういうカテゴリーの人がいるわけでもない。できるフリーランスからクソみたいなフリーランスまでいろいろ。
- なによりも仕事内容を変えていけること。常に新しい感覚や技術をとりいれて、時代にあわせて臨機応変に「変わり続ける」ことができるか。それができる人はきっとフリーランスが向いている。
- 仕事もないのに朝から夜まで会社のデスクにいることに疑問を感じられる人。仕事は自分の時間を売ることだと思える人。ザ・オフィスが嫌な人。
- フリーランスになりたてで、仮に仕事がなくてもアルバイトを始めてはいけない。その数時間で100万200万の案件をとってくる or つくりあげるのがフリーランス、つまり時間を売るということ。決められた時給月給で働くことではない。1時間を数千円で売ってはいけない。
- 行動した人にだけ結果が訪れる。卑屈はちょっとしたスキマからも侵入する「せせらぎ」みたいなもの。夜によく現れる。よくみつけてしまう人もいるし、見方を変える人もいるよね。あ、ごめん。せせらぎってゴキブリのことね。ゴキブリっていう言葉が気持ち悪いから「せせらぎ」って呼ぶことにしたんだ。つまりはそういうこと。
- 営業は「仕事をください」と頭を下げることではない。相性は大切にしたいよね。
- 挫折を味わったことのある人は強い。痛み、それがどれだけ痛いかを知っている人はやさしい。やさしい人は強い。だからやさしさは結果論だと思う。逆にいうと、弱い人は痛みを知らないからやさしくなれない。
- 同じ土俵では戦わないこと。特に男の場合は闘争本能があるので、勝ち負けにこだわる。バカかと思われるかもしれないけど仕方がない、これは本能。
- これはホントにコントロールしないと、負け続けることになる。
- 誰かが10本の薔薇を渡せば、それをみて20本の薔薇を用意して対抗する。そうしているうちに相手は50本の薔薇を用意している。こうやって相手と同じ土俵で勝負する人は負け続ける。
- 自分にしかできないことを見つけていくことは難しいけど、これを発見できないと、その他大勢がいる土俵の中でもみ合うことになる。つまりは価格競争。
- 同じ土俵で戦おうとすると、ずっと負け続けるんだよ。ふんどししめた瞬間に負けが確定してる。
- なにかのせいにしないこと。人のせいや時代のせいにしないこと。強さがあれば、自分の弱さを認められるはず。隠さなくても、鎧を着込まなくても、それをさらけ出すことで皮と身が厚くなっていく。
- 時間はお金で買える。ネガティブな言い方に変えると、時間を作れば収入が減る。なにをもって幸せと感じるかは人それぞれだとしても、時間貧乏はやばい。時間がないことは、お金がないよりも悲惨な貧乏だから。
- フリーランスになっても、うまくいくか失敗するかはわからない。やってみないで失敗するか、やってみて失敗するか。そもそもなにを失敗ととらえるか。
- 自分に知識や能力が足りないと、自然と不安になる。その不安を小さくするのは、情報集めや学ぶこと。みえてくれば、不安なんて踏んで歩いていけるくらい小さなのものになる。体や脳が出してくれているサインに気づくこと。
- 分業された環境であれば何年もかけて学んでいくことを、ひとりで幅広く行う必要があるフリーランスは短期間で吸収していく。これの繰り返し。
- 個の力は引き寄せ合うので変態が集まる。あなたが型にはまるのを嫌がる変態ならば。
- 衰退している業界は、才能がそこから逃げているということ。目に見えないものが結果を生んでいるんじゃなくて、あくまでも人。人が結果を生んでいる。
- 日本人であることに誇りを持とうぜ。士業(弁護士)など、日本人であることがうまく機能する場合もある。安いからといってインド人の弁護士にお願いする?
- 江戸しぐさとか、日本にはホントに良いライブラリがある。内に秘める文化。
- 「個の力」というのは目に見えにくいので、これを仮に「お金」と置き換えてみると分かりやすい(仮だよ仮)。組織から離れた時に、個人でどれだけのお金を稼ぐことができるか。これが個の力。
- あらゆる業種とつながりあえるし、そこで学んだことはすべて自分の中にストックされて、他の体験との爆発が起こる。それらは次の案件、プロジェクト、クライアントにバックできる。これは、分業された企業の中の会社員ではなく、個の中にあるということ。
- 足を引っ張る人は必ずいる。スルーする力は大事。嫌な言葉はずっと脳内でエコーするので、その音に耳を傾けないこと。限られた時間の中でもったいない。嫉妬は褒め言葉なので、人から嫉妬される男になればいい。それでいいと思う。
- 暴れよう。どうでもいい存在で居続けるくらいならいっそのこと嫌われてしまえ、というのは極端だけど。そもそも人はそんなに自分のことを見ていないし。
- 他と混ざらず大きくゆっくり成し遂げるんだ。「潜る」「沈む」という言葉の感覚が近いと思う。