調査はある朝突然に…
税務調査に入る確立というのがあって、個人の所得税ならだいたい1%、法人だとだいたい4〜7%という統計があるようです。
調査は実際のところどんな感じ?
所得税額や消費税額などの最終金額が変わらないものは問題にしてもしょうがないので、光熱費や車などの按分比率が問題になりやすいです。自家用に何%使用して、仕事用に何%使用していますという項目です。
最終的には「修正申告しますから」、ということでまとまる場合が多いようです。確定になった内容でこちらが修正申告するケースと、税務署側が決める「更正」というケースがありますが、更正は税務署としてはやりたくないことです。その内容を認めないとなって異議申立とかをされることになりかねないためです。
税務調査の後始末いろいろ
追加で課せられてしまうのが「過少申告加算税」と「延滞税」のふたつです。
過少申告加算税は追加で払う税額の原則として10%で、延滞税は追加で払う税金に年利14.6%を日割り計算した金額です。
所得を隠したり、架空の領収書をでっちあげていたり、完全に個人的なものを経費に入れていたなどの悪質性があると判断された場合は、過少申告加算税が「重加算税」に化けてしまい、追加で払う税金が35%上乗せなどになってしまいます。この場合の延滞税は1年分で止まりませんので、3年分でも4年分でもドカドカのっかってきます。
対策には何がある
調査に入るきっかけは様々ですが、「売上」「利益」「利益率」「交際費などの数値異常」といった項目を参考に「儲かってるからちょっと行っとくか」とか「こりゃ怪しいぞ」となるケースが多いようです。この項目の順番は、そのまま注目されやすい順にもなっています。
数年に1度の税務調査は「帳簿を見直す良い機会」ととらえて、加算税は「見直ししてもらった手数料」と考えるのが、一番平和です。