小学生の頃、リズム体操というものがあった。然るべき学年になった時に、みんなで曲を決めて振付をそれぞれのグループが考えて、それらを合体させるのだ。僕らの代ではリズム体操の曲は光GENJIの「パラダイス銀河」に決まった。そうして作られたリズム体操は全校生徒に継承され、1年間毎朝グラウンドで踊る。
「踊る」という表現が正しいかわからない。先生が「これは踊りではない、体操だ!」と言っていたが、みんな気づいていた。これはDanceだ。
ここまで書き忘れたことがある。毎朝のリズム体操の前にはヤッホーの掛け声の儀式がある。両手を拡声器のように口の周りにあてて「やっ」次に右手をまっすぐ伸ばして親指を立てて「ほーーー」である。この「やっほーーー」を東西南北の各テーマに沿って気持ちを込めてやるのである。放送委員「射水平野の日差しを浴びて、やっほーーー」全校生徒「やっほーーー」という感じだ。
完成したパラダイス銀河のDanceを全校生徒に伝えるため、体育委員として体育館のステージで全力で踊った。しゃかりきコロンブスである。
記憶の糸を手繰りながらではあるが、いまでもパラダイス銀河を踊れる。