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これらの共通点は、シチュエーション・コメディ(situation comedy)であることです。略してシットコム(sitcom)と呼ばれるようですね。
シットコムの特徴として、以下のようなものがあるようです。
- 連続ものだが原則として1話完結で、回をまたがる物語のつながりや進展は希薄である。
- 主要な登場人物はほぼ一定。メンバーがたまに変化したり、ゲストが登場したりすることはある。
- 主要な舞台が固定されている。
このような設定のもとで、毎回事件が起きるなどして生じるコミカルな状況が描かれる。
»シチュエーション・コメディ – Wikipedia
シットコムの定義をもう少し広げると、例えばドラえもんも含まれるんじゃないかと。あの登場人物と設定というフォーマットに従いさえすれば、ある程度面白いお話を作れてしまうものです。ドラえもんの道具とかも、あのトーンマナーに従えばある程度のものは作れると思います。
実はこういったフォーマット作りの部分が重要であり、簡単そうに見えて最も難しいというか、想像以上に練られた部分であることが多いです。なのでこのフォーマットを、一定のクオリティを保ったうえでのライセンス販売を行うということも可能になってくるのだと思います。
面白い質問があります。
「あなたは、マクドナルドより、美味しいハンバーガーを作れますか?」多くの人がそうであるように、僕も「はい」と答えます。
しかし、次の質問はどうでしょうか。
「あなたは、マクドナルドよりも上手くマネジメントされた、ハンバーガー作りのシステムを作ることが出来ますか?」
僕は「いいえ」ですね。
このマネジメントというのは、つまり先に書いたようなフォーマットということになると思います。このフォーマットを作れれば、別にハンバーガーじゃなくても世界中にチェーン店を展開することができると思います。
フォーマットとテンプレートは違います。テンプレートは、フォーマットを元に詳細まできっちりと体系化されていて、「それを元にすれば誰にでも一定のクオリティのものを作成できるようになっている」ものだと思います。
もの作りをする人なら理解してもらえると思うのですが、強力なフォーマットを作ることが出来れば「スイッチが入りっぱなし」の状態となります。「開いている」という状態と言うのでしょうか。フォーマットが創作を呼び寄せるということもあり得ますよね。