もくじ
- ECサイトアクセス解析のポイント
- ECサイトのKPI
- リファラータイプの比率を調べて、流入施策を最適化する
- 最大の入り口、トップページを効率よく活用する
- リピーター比率を適正に保ちながら売上を伸ばす
- 売上UPにつながるキーワードを洗い出して、専用のランディングページを用意する
- メルマガをテストして、より読んでもらえるメルマガにする
- サイト来訪から購入までの流れの、ボトルネックを見つける
- 商品詳細画面を改善して、カート投入率をアップする
- フォームエラーを調べて、情報入力フォームを改善する
- 購入商品を決めずに来ているユーザーに商品を提示する
- 特集ページの効果を比較して、今後の特集に生かす
- カート投入率から隠れた人気商品を発掘する
- 0件ヒットキーワードを抽出して、機会損失を減らす
- 商品の発見方法を調べて、商品のカテゴリ配置を最適化する
- ついで買いを促して顧客単価をアップする
- 顧客のLTVを想定して集客計画をたてる
- サイト内検索キーワードで、商品の旬を読む
「ウェブ解析力 ROI(投資対効果)を最大化するアクセス解析の実践的ノウハウ90」を元に、要約メモしておきたいと思います。
ECサイトアクセス解析のポイント
売上などの購買データの取得が重要。ECサイトではアクセス解析によって改善を行うことが利益に直結する。
ECサイトのKPI
KPI(=)
流入数、コンバージョンレート、1回購入あたりの売上に分解する。
KPI | 施策タイプ | 施策対象 |
---|---|---|
流入数 | 流入を増やす施策 | 広告 |
SEO | ||
メルマガ | ||
コンバージョンレート | 離脱を減らす施策 | 広告クリエイティブ |
ランディングページ | ||
フォーム | ||
商品導線 | ||
1回購入あたりの売上 | クロスセル施策 | 関連商品 |
カート | ||
レコメンド |
リファラータイプの比率を調べて、流入施策を最適化する
リファラーのタイプは、検索エンジン、その他のWebサイト、リファラーなし(ブックマーク、直接入力、メール)の3つに分けられる。
流入タイプ | 増加要因 |
---|---|
検索エンジン | SEO対策を行う |
検索エンジン連動広告予算を増やす | |
ニュースなどで話題になった商品がある | |
その他のWebサイト | ニュースなどで取り上げられる |
他サイトからのリンクが増える | |
バナー広告を出稿する | |
リファラーなし | メルマガの発行部数、回数が増える |
メルマガのトピックになる商品が載る | |
ブックマークが増える |
最大の入り口、トップページを効率よく活用する
トップページには、さまざまな目的を持ったユーザーが訪れるので、画面のどこがクリックされているかを視覚化する。トップページに変更を加える場合にも、A/Bテストは効果的。
リピーター比率を適正に保ちながら売上を伸ばす
リピーターと新規ユーザーでは、パフォーマンスが大きく違う。アクセス解析のリピーターとリピート購入者は定義が異なる。
売上UPにつながるキーワードを洗い出して、専用のランディングページを用意する
SEOに最適化した、ユーザーにとって意味のあるページを作る。
メルマガをテストして、より読んでもらえるメルマガにする
メルマガの計測にはトラッキングコードを使用する。号ごとの計測だけでなく、A/Bテストでより効果の高いメルマガに改良していく。また、スパムに振り分けられないように配慮する。
注文確認メールは開封率が高いので、レコメンドなども有効。
サイト来訪から購入までの流れの、ボトルネックを見つける
改善箇所を判断するために、来訪からのステップごとの離脱率を見る。商品一覧から商品詳細への遷移率は見落としがちなポイント。
商品詳細画面を改善して、カート投入率をアップする
商品詳細ページは、ECサイトで最もよく見られるページ群。また、商品購入の際に必ず通るステップのひとつ。
フォームエラーを調べて、情報入力フォームを改善する
フォームは、購入フローの中で最も離脱が起こりやすい箇所。フォームの改善は、コンバージョンレートに直接影響がある。
購入商品を決めずに来ているユーザーに商品を提示する
購入商品を決めて来るユーザーと、ウィンドウショッピングに来るユーザー、両方を考慮する。
特集ページの効果を比較して、今後の特集に生かす
特集ページは、手っ取り早い商品提案方法。
カート投入率から隠れた人気商品を発掘する
売上や購入回数で絞り込んで、カート投入率でソートする。ピックアップした商品の露出を増やして検証を行う。
0件ヒットキーワードを抽出して、機会損失を減らす
サイト内検索キーワードは、ユーザーの要望を反映している。0件ヒットキーワードで、商品や検索システムの不備を調べる。
商品の発見方法を調べて、商品のカテゴリ配置を最適化する
商品発見方法(=ユーザーが商品詳細にたどり着く手段)ごとの売上比率、コンバージョンレートを把握する。商品の適切な置き場所を調べるために、商品発見方法を利用する。
ついで買いを促して顧客単価をアップする
クロスセルの機会を狙って、ついで買いの商品をオススメする。
顧客のLTVを想定して集客計画をたてる
LTV(=ライフタイムバリュー:顧客化したユーザがトータルでどれだけ利益を生むか)を効果的に活用するには、アクセス解析とPOSデータの連動が必要。
サイト内検索キーワードで、商品の旬を読む
サイト内検索キーワードは、季節商品の売り出し時季の参考に使える。