ブランドの世界観
写真や文字を使ってストーリーを作り上げる。それを見た人は自分の生活に当てはめてイメージしてみる。この商品を使っている所、それを着て誰かに会っている所。この商品によってどんな1日が送れるのだろうか、自分のワードローブに加えることができるだろうか、もしくはどのように生活が変わるのだろうか?
こういった、ブランドのストーリー作りは決して簡単なことではありません。想像も出来ないほどのエネルギーを必要としますよね。重たいギアを動かす原動力は想像を絶するものです。
しかしここで書きたいのは、その次の段階のお話です。
商品のディテールとファンクション
色や形、素材を選べるといったカスタマイズ性、迷うほどのカラーバリエーション、ディテールに宿った職人技術のすばらしさ、それらは全てファンクションの話です。商品を手に取って開けてみて、ブランドの世界観に触れた後の話です。 箱を開けて見ないとその良さが伝わらないようなものに惹かれることはありません。
好かれること嫌われること
商品はタレントに似ているのかも知れません。好かれも嫌われもしない「どうでもいい」と思われてしまうのは悲惨なことです。誰かに嫌われる商品なら、他の誰かに好きになってもらえる可能性があるということです。毒と薬が表裏一体だとすると、毒々しさは商品に必要不可欠なものかも知れませんね。
レールが必要だ
ブランドで扱う商品はモノでしかありませんが、これをレールに乗せることで人に届くモノとなります。具体的には、ターゲットを絞っていくことに繋がると思います。レールとはカルチャーです。
Brand on Rails
アイデアとは、2つ以上のことを同時に解決することにあります。
ユーザ(お客様)と同時にデベロッパー(職人、制作者)が幸せになる仕組みを作らなければいけません。モノを奪う人に対して、モノを分け与えようとは思わないでしょう。
新しいプラットフォームを作るときには、多くの場合、2種類のお客様が実在します。こちらから直接的にサービスを提供する相手と、こちらが提供するサービスプログラムに魅力を感じてもらって参加して協力してくれる相手です。
例えばビジネスマッチングサイトであれば、案件を求める業者、案件を提供する企業。ポータルサイトであればユーザと広告主などです。
最後に(一旦まとめます!)
ネットに特化したブランドのあり方を考えてきましたが、ブランドをカルチャーという名のレールに乗せていくと言う意味で、「Brand on Rails」というシンプルな言葉にたどり着きました。