もくじ
ね? 表紙にカバーを掛けてもらわないと恥ずかしいでしょ?
ストーリーがアレだけど面白そうだよ、読んでみるといいよ、きっと良いことが書いてあるよ、と「ソーシャルメディアマーケター美咲」をさんざんオススメされていたのでついに読んでみました。ので、まとめてみました。
「ソーシャルメディア」というのは、Twitter や Facebook のようなコミュニケーションツールのことですね。
Twitter や Facebook を使ったマーケティング、そしてそのマーケティング自体にも変化が起こっていて、今までの古いやり方では通用しないよっていう内容のことがストーリー仕立てでまとめられています。なんだか美咲かわいいなぁ…
ソーシャルメディアのユーザー数
mixi、GREE、モバゲーはそれぞれ2千万人強、Twitter は1千万人、1日1千万ツイートされていて、全世界の20%が日本語。
インターネットユーザーを、コーディネーター、クリエイター、参加者、観察者などに分けると、Twitterユーザーはコーディネーター層に多い。
ソーシャルメディアのポジショニングマップ
左側は「何が言われているか」が大切な場所、右側は「誰が言っているか」が大切な場所。
最近ソーシャルメディアで話題になったもの
- 政治・社会・芸能・スポーツなどのニュース
- おもしろ系動画
- 診断系コンテンツ
- その時々のイベントや本、映画など
- 身内ネタ
自分の名前やアカウントを入れると色々と診断してくれるようなものって今でも強いですよね。
自分ゴト、仲間ゴト、世の中ゴト
自分の興味あることが「自分ゴト」、友達の間で話題になっていることが「仲間ゴト」、世間で話題になっていることが「世の中ゴト」とします。
自分の Twitter のタイムラインと友達のタイムラインの内容は似ているかも知れないけど、電車でたまたま隣に座っている人のタイムラインは、自分とは全く違う内容のものだったりします。つまりは価値観の違いなのですが、みんなそれぞれ違う「仲間ゴト」の中で生きているということですね。
ソーシャルメディアは「仲間ゴト」を作るのに適した場所で、共通の趣味や関心を持つ人同士が繋がり会える。逆に「世の中ゴト」を作り出すのには適していない。
クチコミされるネタ
何が面白いのか? 何が興味深いのか? 話題性や誰かに話したくなる要素は何か? 具体的なバズコンテンツは何か? という仕掛けがクチコミで広がっていく構造を設計していくことが重要。
コミュニケーションプランニングのコツ
ターゲット消費者にハマるコンテクスト(文脈)をつくり、いかにそこに自然な形で入れ込むかが大事。
- 消費者に興味を持ってもらう
- ソーシャルメディアで話題になる
- ニュースサイトでも取りあえげてもらう
どれだけお金をかけてプレスを行っても、面白くもなくインパクトのないものは見ない。企業からの一方的な売り込みや広告はソーシャルメディアやプレスで行うものではない。広告は広告として、純広告で行うべき。
ソーシャルメディアの勘違い
- ソーシャルメディアを広告的な考え方で捉えている
- クチコミ量や評判はコントロールできる
- 増えなかったら強制的に増やす
- 悪い評判は削除する
この辺はホントよく言われることですねぇ。たぶんここがソーシャルメディアのマーケティングの要だと思うのです。ブランディングとは違って、結果をコントロールすべきではないということですね。理想的な結果がでるようにプロセスをマネジメントするべきではあるけど。
ソーシャルメディア マーケティング
ソーシャルグラフの概念図
バズ(話題性やクチコミ)を発生させることによるトラフィック獲得
どこにでも売ってる物を使ってもらって食べてもらってその良さを知ってもらって、商品の良さをどんどんクチコミしてもらうっていうのは到底ムリ!
ブランドも同じで、内部のスタッフは自社ブランドのことを一日中考えているけれど、お客さんにとってはたくさんあるブランドの中のひとつでしかない。
サイトをソーシャル化させることによって発生するソーシャルグラフ経由でのトラフィック獲得
「ツイートする」や「いいね!」ボタンなどの設置ですね。しかしネットショップにこのボタンを設置しただけで効果があるわけではありません。「いいね!」が押されている記事はどういうものかというのを分析して、ターゲットに合わせた商品や商品ページを作ることが重要です。これは何もソーシャル化の話だけではないですが。
ソーシャルメディア上にFacebookページやmixi公式ページなどを開設することによるトラフィック獲得
Facebookページで商品の購入を行えるものもありますね。
ソーシャルメディアの活用
Amazon や楽天、ぐるなびや食べログなどの評価はとても重要な機能です。お金をかけて打った広告よりもよっぽど大きな結果を生み出します。評価のないお店には行きにくかったり、評価の悪いお店にわざわざ行こうとも思いませんよね。
もう一度戻りますが、ソーシャルメディアでの広告的な表現やクチコミ操作はタブーです。消費者もその評価の信憑性は常に気にしているものです。もし「さくら」によるコメントや操作があればすぐに見抜かれてしまうでしょう。リアルと本物の違いというか、偽物は偽物でしかありません。そうなれば、そのサイト自体の信憑性も無くしてしまうことになりかねません。
ソーシャルメディア マーケティングは正直に。
あと、ネットショップのソーシャルコマース化っていうのも可能性を感じますよね。扱う商品そのものから再構築していく必要はあると思いますが。何も物販じゃなくてもいいし。
Facebookページでのコミュニケーション
潜在層、ファン層のうち、潜在層にアプローチすることに Facebookページは長けているかも。
Facebook のニュースフィードの表示方法には「ハイライト」と「最新情報」の二種類あって、ハイライトに表示されるのは「いいね!」が押された価値あるコンテンツとなります。
目的と手段を明確にする
マーケティングゴールとコミュニケーションゴールを混在させない。かわいくて若い女性にまで「ハイボールはおしゃれで料理にもあう美味しいお酒」という認識の変化(=これをパーセプションチェンジとか言うのやめようぜ)を成功させたのはマーケティングコミュニケーションによる成功例。
最後になりますが、この本の著者の方のサイトです。
イケダノリユキブログ ❤ ikedanoriyuki.jp