「Webプロジェクトマネジメント標準」を元に、自分自身が理解しやすいような形で要約メモしておきたいと思います。
調達と契約書
発注者(クライアント)の視点で、調達や発注、契約(業務委託契約書など)に関する必要事項をまとめます。
- 納品成果物
納品物として記載されているものに過不足はないか - 著作権
著作権の扱いに問題はないか - 取引条件
発注金額と変更に関する条件はどうなっているか - 瑕疵(かし)対応
納品物に重大な欠点があった場合の対応をどうするか。対応をしなければならない期間(瑕疵担保期間)の設定は適切か。
納品物を「ドキュメント一式」「マニュアルなどを含む」という表現が発注側と制作側の認識のズレを生み出し、トラブルの元となる場合があるので、プロジェクト・スコープ記述書で明確にした成果物スコープを明記することが大切です。
一般的に、契約は2つのタイプに大別できます。
- 定額契約(一括請負契約)
成果物に一定の固定価格を支払う契約タイプで、一般的なスタイルです。発注側にとっては合意した一定金額で手に入る一方、制作側はリスクを負うことになります。制作コストがかさめばそれだけ利益が少なくなりますが、逆に効率よくプロジェクトを進行して制作コストを抑えることができればその分利益は膨らみます。 - 実費償還契約(コスト契約)
実コスト分を制作会社に支払う(償還する)契約タイプです。ページ原価やライセンス料などプロジェクトに使われる直接費と、マネジメント面に使われる間接費に分類されます。